少し被災地、の1ヶ月後(宮城)

日曜の朝は快晴。バイクで走りたかった…と思いつつ、朝飯を食って宮城の妹宅へ向かう。
再び東北道宮城県内に入ると、明らかに道が荒れている場所が出てくる。ひび割れを埋めたり、段差を直したりした跡が所々に見られる。

妹宅に行く前に、大河原の一目千本桜へ寄り道。やや散り掛けだが、それでもそれなりに人出があった。もっとも、例年どうなのかを知らないから比較はできないが。

しばし観桜後、再び妹宅を目指す。東北本線に掛かる橋の上から、新幹線リレー列車の赤い車体が見えた。
道の状況は、R4はそれほどでもないが、県道に入ったら荒れてきた。応急の補修はされているが、東北道以上に凸凹が残っており、所々で車の流れが悪くなっている。

昼前に妹宅に到着。こちらも家は無事な様子。震災直後は電気やガスが止まってしまい、風呂にも入れなかったのが厳しかったとのことだが、今ではもう回復していた。2台持っていた車のうち、職場に乗っていった1台は津波で流されてしまい、残った1台で用を足しているとか。そんな訳だから、中古車がばんばん売れている、なんて話も聞いた。
仙台の会社に勤めていた妹は、震災の影響で会社が都内に移転してしまったため、3月末をもって退職。今後どうすんの? と聞いたら、今年1年間はPTAの仕事も受け持っているし、とりあえずゆっくりすると言っていた。
一方、義弟のほうは仕事でまあいろいろと活躍したらしく、新聞にちょっと記事が出ていたり、報道番組のインタビューを受けていたり。*1

帰りに三春滝桜に寄っていくつもりだったため、お茶を飲むのもそこそこに、近くの牛タン屋へ移動。そこまでの街中で目に付いたのは、破損した瓦屋根。空き家なのか、壁が壊れたまま放置されている家も見かけた。津波で川を流されてきたらしい軽自動車が、橋の下に止まっている、なんてのも。
分厚い牛タンを平らげ、妹に見舞を渡して辞去。ちょっと滞在時間が短かった。本当はもっとゆっくり話がしたかったのだが…。

再び東北道に乗り、磐越道を経て*2三春滝桜を目指す。しかし、超渋滞にハマる。例年だと、三春の町内にある駐車場に車(バイク)を停め、そこからシャトルバスに乗っていく、という手を使っているのだが、今年はシャトルバスの運行は無し。必然的に滝桜の近くまで各自の車で行くしかないため、それはもう酷いことに。しかも途中から雨が降り始める。
レンタカーの返却時間のこともあるし、諦めて帰ろうかとも思ったが、結局1時間ほど我慢して駐車場に到着。傘をさして滝桜まで歩く。

今年も美しく咲いていた。

設置されていた募金箱にいくばくかの金を入れ、帰途につく。返却時間が迫っていたので、休憩は最小限。渋滞は若干あったが、それでも3/11以前には及ばない。渋滞は困り者だが*3、人出が少ないのは観光地も困るよな、などと思いつつ。
レンタカー返却後、自宅に帰ってそのまま就寝。今回借りたFit Hybridはなかなか良い感じだった。発進・加速時にモーターがアシストしてくれるので、あまりストレスなく走れる。実用性を考えればいい選択。二輪ならスクーター的存在というか。

*1:余談だが、再現映像と明示されているとは言えやはりいろいろと脚色はあったそうなw 普段は着てないけどスーツを着て撮影に臨んだ、とか

*2:磐越道のほうが東北道より荒れていた

*3:休日1000円ぽっきりコースが無くなればマシになるかな、と期待